展開元: 「読書ノートをつける、ということ」
読むことと書くことのあいだ
「読書ノートをつける、ということ」を読んで、もう少し先まで考えてみたくなった。
読むことと書くことは、連続した一つの営みというより、実は性質の異なる二つの行為なのではないか。読んでいる間、私たちは著者の思考の流れに身を委ねている。だが書き始めた瞬間、主導権は自分の側に移る。何を残し、何を省くかを選ぶのは自分であり、そこにはもう著者の意図から独立した、書き手自身の思考が動き出している。
だとすれば、読書ノートは「読んだことの記録」ではなく、「読んだことをきっかけに始まった、もう一つの思考の記録」と呼ぶ方が正確なのかもしれない。読むことの続きでありながら、確かに別の営みでもある——その両方が同時に成り立っている。
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