世界観タイムライン
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紀元前551年
孔子の誕生
中国春秋時代、後に儒家思想の祖となる孔子が魯(現在の山東省)に生まれた。
儒家思想孔子紀元前528年
ゴータマ・ブッダ、悟りを開く(伝承)
伝統的な年代記によれば、ゴータマ・ブッダが菩提樹の下で悟りを開き、四諦・八正道の教えを説き始めたとされる。正確な年代には異説がある。
仏教ゴータマ・ブッダ(釈迦)紀元前356年
商鞅の変法
秦の宰相となった商鞅が、身分によらない信賞必罰の徹底、什伍制による連座制、中央集権的な郡県制の導入など大規模な法治改革(変法)を断行し、秦を強国へと導いた。後の法家思想の理論化の実践的な土台となった。
法家思想商鞅紀元前350年
荘子、寓話に富む思想書を著す(伝承)
荘子の生没年は不詳だが、紀元前4世紀ごろに活動したと伝えられる。万物の相対性を説く寓話的な文章は、後に弟子や後学によって『荘子』としてまとめられた。
道家思想荘子紀元前335年
アリストテレス、リュケイオンを開設
アリストテレスがアテナイに学園リュケイオンを開き、逍遥学派を率いた。この時期に倫理学・自然学・論理学など広範な分野を体系化し、『ニコマコス倫理学』で徳と中庸を核とする倫理学説を説いた。
アリストテレス主義アリストテレス紀元前307年
エピクロス、アテナイに「庭園」を開く
エピクロスがアテナイ郊外に学園「庭園(ケーポス)」を開き、政治から距離を置いた質素な共同生活の中で快楽主義哲学を説いた。
エピクロス主義エピクロス紀元前300年
孟子が性善説を説く
孔子の思想を継承した孟子が、人間の本性は生まれつき善であるとする性善説を展開した。
儒家思想孟子紀元前300年
ゼノンによるストア派の創始
キプロス出身のゼノンがアテナイの「彩色柱廊(ストア・ポイキレ)」で講義したことに由来し、ストア派が創始された。
ストア派ゼノン(キティオンの)紀元前250年
荀子、性悪説を説く
戦国時代末期の儒家・荀子が、孟子の性善説に対して人間の本性は生まれつき悪であるとする性悪説を展開し、礼による矯正の必要性を説いた。
儒家思想荀子100年
エピクテトス、実践哲学を説く
元奴隷のエピクテトスがニコポリスで学校を開き、自分の力の及ぶことと及ばないことを区別する実践倫理を説いた。
ストア派エピクテトス161年
マルクス・アウレリウス、ローマ皇帝に即位
ストア派哲学者としても知られるマルクス・アウレリウスがローマ皇帝に即位した。在位中に『自省録』を記した。
ストア派マルクス・アウレリウス386年
アンブロシウスの説教、アウグスティヌスを動かす
ミラノ司教アンブロシウスの説教に感化されたことが、アウグスティヌスがキリスト教に回心する直接のきっかけとなった。
386年
アウグスティヌスの回心
ミラノでアンブロシウスの説教に感化され、アウグスティヌスがキリスト教に回心した。後の西方教会の神学に大きな影響を与えた。
キリスト教アウグスティヌス426年
アウグスティヌス『神の国』を完成
ローマ略奪(410年)を受けて書き始められた『神の国』が完成した。地上の国と神の国を対比し、キリスト教史観を体系化した。
キリスト教アウグスティヌス610年
ムハンマド、最初の啓示を受ける(伝承)
伝承によれば、ムハンマドがメッカ郊外のヒラー山の洞窟で瞑想中に、大天使ジブリール(ガブリエル)を通じて神アッラーからの最初の啓示を受けたとされる。この啓示がクルアーンの起点となった。
イスラーム教ムハンマド800年
シャンカラ、不二一元論を体系化
シャンカラが、個々の自我(アートマン)と宇宙の根本原理(ブラフマン)は本質において同一であるとする不二一元論(アドヴァイタ・ヴェーダーンタ)を体系化し、ヒンドゥー教における最も影響力の大きい哲学的伝統の一つを確立した。
ヒンドゥー教シャンカラ1274年
トマス・アクィナス『神学大全』の執筆
アリストテレス哲学とキリスト教信仰の統合を試みた大著『神学大全』は、アクィナスが没した1274年時点で未完のまま残された。
キリスト教トマス・アクィナス1689年
ロックの『統治二論』出版
名誉革命後のイギリスで、ジョン・ロックが自然権と被治者の同意に基づく統治を説く『統治二論』を出版し、近代自由主義の理論的基礎を築いた。
自由主義ジョン・ロック1788年
カント『実践理性批判』刊行
道徳法則が理性そのものに根拠を持つことを論じ、自由意志を実践理性の要請として位置づけた。カント倫理学の中心的著作の一つ。
カント主義カント1789年
ベンサム『道徳および立法の諸原理序説』を出版
快楽・苦痛の計算によって行為の善悪を判断する功利計算の原理を体系化し、功利主義の理論的基礎を築いた。
功利主義ジェレミー・ベンサム1790年
バークの『フランス革命の省察』出版
エドマンド・バークが、フランス革命による急進的な社会変革を批判し、伝統と漸進的改革を重んじる保守主義の理論的基盤となる『フランス革命の省察』を発表した。
保守主義エドマンド・バーク1843年
キェルケゴール『あれか、これか』を出版
美的生活と倫理的生活の対比を描いた本作は、後に実存主義の先駆と位置づけられるキェルケゴールの主著の一つ。
実存主義キェルケゴール1848年
『共産党宣言』の発表
マルクスとエンゲルスによって『共産党宣言』が発表され、階級闘争史観に基づく共産主義運動の綱領が示された。
マルクス主義カール・マルクス1863年
ミル『功利主義論』を発表
ベンサムの量的な功利計算に対し、快楽の質的差異を認める修正を加え、功利主義をより洗練された理論へと発展させた。
功利主義ジョン・スチュアート・ミル1882年
ニーチェ、『悦ばしき知識』で「神は死んだ」と宣言
ニーチェが『悦ばしき知識』で「神は死んだ」という言葉を通じて、西洋文明を支えてきた価値の客観的根拠が近代においてもはや信じるに値しなくなった状況(ニヒリズム)を診断した。
ニヒリズムニーチェ1902年
クロポトキンの『相互扶助論』出版
ピョートル・クロポトキンが、生物界における協力を進化の重要な要因として描き、国家によらない自発的な協力に基づく社会像を提示する『相互扶助論』を出版した。
アナキズムピョートル・クロポトキン1907年
ウィリアム・ジェイムズ『プラグマティズム』刊行
ウィリアム・ジェイムズが講演録『プラグマティズム』を刊行し、パースが創始したプラグマティズムを、真理とは観念が経験の中でうまく機能することだとする独自の真理論へと発展させ、広く一般に紹介した。
プラグマティズムウィリアム・ジェイムズ1927年
ハイデガー『存在と時間』刊行
ハイデガーが『存在と時間』を刊行し、人間の存在(現存在)が世界の内に投げ込まれた形で存在するあり方(世界内存在)を分析する現象学的存在論を展開した。後の実存主義に大きな影響を与えた。
現象学ハイデガー1943年
サルトル『存在と無』を出版
現象学的存在論の立場から人間の自由と主体性を論じた大著。実存主義の理論的支柱の一つとなった。
実存主義サルトル1945年
サルトル、講演「実存主義はヒューマニズムである」
「実存は本質に先立つ」という思想を一般向けに平易に説いた講演で、戦後フランスで実存主義が広く知られる契機となった。
実存主義サルトル